« マルチタッチに外部デバイスが必要か? | トップページ | 200701 Stained Glass »

2008年12月 4日 (木曜日)

lifehackerで紹介された紙コップスピーカーをもうちょっと鳴るようにする

lifehackerで紙コップスピーカーの作り方が紹介されてたが、あれでは指向性が云々というかコーンが小さすぎて音量が小さいだろうし箱鳴りがしやすいんではないか。なので、違うアプローチで作ってみる。コーンって呼んでるのは要するに底の部分ね。

大きな音を鳴らすためにはコーン部分を大きくする必要があると見た。そこで代わりに紙皿を使ってみる。

近所のコンビニに行って、わざわざ紙皿を買ってきた。

元ネタを読んで思う問題点は2ヶ所。

  1. 振動板が小さいので音が小さい
  2. 筐体との接触が甘いので音質が悪い

1についてはヘッドフォンと接するコーンのサイズを大きくすればいい。紙皿の底の面積は大きいので、その分大きい音は鳴るのではないか。
2については、ヘッドフォン部分の振動をコーンに直接伝えられれば、音質は改善されるのではないか。

という予測の元、実際に製作してみて比較してみる。写真は携帯で撮ったので画質は悪い。

Image2 使用するのは元ネタと違って、Creative Lab.のなにかのオマケで付属するヘッドフォン。バカでかくて耳に入れてると5分で耳が痛くなるし、高音ばかり鳴って疲れる上に、磁石の磁力が強すぎる (それは関係ないけど)。使えないし邪魔なので、コイツのフタをこじ開けてスピーカーユニットを露出する。
Image_2 土台は元ネタに合わせて紙コップで。
写真ではみにくいけど、切り取り線を書き入れる。紙皿の皿としての厚さが1.5センチ、縁の幅が3.5センチ、皿が引っかかる部分を1.5センチとしてカッターで切り取る。
Image3 するとこのような形になる。
Image4 続いてヘッドフォンを加工。カッターやハサミとかで蓋の隙間に刃をこじ入れて捻れば簡単に開けられる。 スピーカーユニットは蓋側に接着されているので、蓋をニッパーやカッター等で半分ほど削り取る。するとあっさりスピーカユニットが外れる。スピーカユニットの表には薄いビニー ルのような薄膜が張ってあり、鳴らしてみるとこれ自体が振動することで音を出しているらしい。この薄膜が、通常のスピーカでいうコーンに当たると思われる。
Image5 元ネタと違って今回はコーンに直接スピーカユニットの振動を伝えたいので、このビニールの薄膜をコーン部に接着する。 しかし手っ取り早く接着剤で接着してしまうと、ビニール部分が華奢なため、失敗した場合に取り返しがつかない。 直接接着しなくても密着できるように、即席の両面テープを自作する。2枚の付箋紙の糊付けされている部分の真裏をを糊で貼り付け。 付箋紙の接着剤は時間が経つと接着剤が劣化して勝手に剥がれるが、実験に使えるだけの密着性があればいい。
Image8 切り取った紙コップの切れ端でスピーカユニットを固定する。小さくV字型に切れ目を入れてユニットを乗せ、形に合わせてセロテープで貼り付ける。 V字のところからケーブルを垂れ下げる。これで付箋紙の糊が多少劣化しても、ユニットが剥がれ落ちることはない。
Image7 紙皿を紙コップに載せるとこうなる。紙皿と紙コップは固定していない。ていうか綺麗かつシンプルに固定する方法が見つからなかった。
でも固定していないので、紙皿だけを壁掛けタイプに改造することもできる。その予定はないが。
Image9 元ネタではイコライザーを手動でいじって調整していたが、実はリスト中に小さいスピーカ用のプリセットが用意されている。これを使うだけで音割れも少なく十分にこと足りる。
あとはプリアンプのスライダをいじって、割れない範囲で音を大きくする。
Image6 紙コップの台に紙皿スピーカを置いて鳴らすの図。

一目瞭然だが、紙皿がデカ過ぎる。狭い机のかなりの場所を占めている。紙コップで作るのにはサイズをコンパクトにするという意味もあったのだ。

そして音はやっぱり紙コップに比べて紙皿を使うとクリアに鳴ってくれる。確かに低音が弱いところはサイズ的にも剛性的にもパワー的にも仕方がない。ソースも限られる。それでも予想していた以上に綺麗な音がバランス良く鳴っている。サイズ以外は成功!

ちなみに、イコライジングのためにDualOscillatorというソフトを導入してみた。このソフトは指定した周波数の音を発生させる発振機ソフトで、ファイルにも出力できる。これを使って音割れする周波数帯の調整をしようとしたのだが、どの周波数帯もあまり変化がなく、意味はなかった(でも役には立ったよ)。

|

« マルチタッチに外部デバイスが必要か? | トップページ | 200701 Stained Glass »

ハック」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。
ライフハッカーのトラックバックから拝見しました。
私も作ったんですよ、紙コップスピーカー
そして、音を大きくしたかった。
残念ながらできませんでしたが・・・・。
紙皿はナイスアイデアですね。
私も再度トライしたくなりました。
ではでは。

投稿: waku | 2009年2月14日 (土曜日) 午後 11時02分

>waku

紙皿は、音量はちょっとマシになるんですけど、けっこう場所を取るので、そこが難点です。
でもコンビニには幾つかサイズや形のバリエーションがあったので、
ちょうどいい紙皿を選んでやってみて下さい。

あと、紙コップと紙皿の固定の仕方も…。

投稿: plus something | 2009年2月15日 (日曜日) 午前 01時50分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: lifehackerで紹介された紙コップスピーカーをもうちょっと鳴るようにする:

« マルチタッチに外部デバイスが必要か? | トップページ | 200701 Stained Glass »